田舎では「車なし生活は無理」「一人一台が当たり前」と言われますが、本当にそうでしょうか。
私は現在、夫婦で車1台(夫が通勤に使うので私は実質車なし)という生活をしています。
実際に車の維持費を計算してみて、車1台あたり月5.7万円かかるという現実に直面。また、私自身ペーパードライバーで運転に自信がないこともあり、田舎でもなるべく車を持たない生活を模索しております。
この記事では、田舎で車なし生活を選んだ理由、実際に困ったこと、車なし / 車1台で暮らすための条件や工夫を実体験ベースでまとめています。

地方に住むことになったけれど車はできれば持ちたくない

夫婦で車1台生活は成り立つの?
と悩んでいる方の判断材料になればうれしいです。
田舎で車なし生活は可能?夫婦が車1台で暮らす前提条件
夫婦2人・車1台で生活するためには前提条件があります。
ここではその条件を実際に田舎暮らしをしている私の視点でまとめました。
田舎で車1台生活をしている夫婦の仕事・通勤事情
私たちは現在、田舎で夫婦2人・車1台生活を実際に送っています。
結婚前・同棲開始前から「車なし(車1台)でも生活できるか」を前提に住む場所を選びました。
仕事と通勤の状況は次の通りです。
- 私:在宅でできる仕事をしている。出社の必要なし
- 夫:車通勤が必須。勤務先が駅から遠く、公共交通機関での通勤は現実的ではない
このため、車は完全に夫の通勤専用という位置付けです。
平日はほぼ夫が車を使っており、私は基本的に徒歩・自転車・公共交通機関で生活しています。
田舎では「夫婦それぞれが1台ずつ車を持つ」のが一般的ですが、我が家の場合は、在宅ワークという働き方を選んだことで、車1台生活が成り立っています。
実際に暮らしてみて感じるのは、田舎で車1台生活ができるかどうかは仕事と通勤スタイルに大きく左右されるということ。
在宅ワークや駅近勤務であれば、田舎でも車なし・車1台生活は十分検討可能だと感じています。
田舎の交通事情|車がないと生活できないと言われる理由
田舎で車は1人1台といわれるのは、仕事や通勤に車が必要だからです。
私たちが住んでいる地域は車はひとり1台持っているのが普通で、高校を卒業したら車を持つのが当たり前という風潮があります。
その一方、田舎でも生活をするだけなら車は必ずしも必要ではありません。
実際、高齢で免許を返納した方は徒歩やシニアカーで生活しています。
しかし、仕事がある人にとっては車なし生活は難しいです。
バイトをしようと思っても、車が無いと選択肢がほとんどありません。
私もタイミーで仕事を探したことがあるのですが、公共交通機関や自転車で行ける範囲には1つも仕事がありませんでした。
学生時代の友達も、車でしか行けないバイト先の人が多く、親に送迎してもらうか自分の車で行っていました。
同じような事情の地域も多いのではないでしょうか。
逆にいうと、通勤の問題がクリアできれば車なし生活は可能だと言えます。
実際に暮らしてわかった車1台生活のメリット・デメリット
私たちは現在、実際に夫婦2人・車1台生活を送っています。
暮らし始めるまでは不安も多かったですが、実際に生活してみてわかったメリット・デメリットがありました。
ここでは机上の話ではなくリアルな体験ベースでお伝えします。
田舎で車1台生活をして感じたメリット
一番のメリットは、車にかかる固定費を大きく抑えられることです。
車を2台持つ場合と比べて、駐車場代・保険料・税金・ガソリン代が単純に半分近くになります。
我が家の場合、車1台(コンパクトカー)でも月6.3万円ほどコストがかかっているため、2台持ちだったら家計への負担はかなり大きかったと思います。
また、車が1台しかないことで「本当に必要な外出か?」を考えるようになり、無駄な移動や出費が減りました。
徒歩や自転車で生活できる範囲を意識するようになったことで、生活動線もシンプルになったと感じています。
田舎でも、スーパーや駅が徒歩圏にある場所を選べば、日常生活で困る場面は意外と少ないです。
田舎で車1台生活をしていて感じたデメリット
デメリットは、急な予定変更に弱いことです。
夫が車で通勤しているため、平日日中は車が使えません。
急な通院や、体調不良時の移動はどうしても不安が残ります。
実際、以前風邪をひいてしまった時には「車があれば楽なのに」と感じたこともありました。
また、田舎では車前提の社会構造になっているため、バイトや仕事の選択肢が狭くなるのも事実です。在宅ワークや駅近勤務でない場合、車なし生活は一気に難易度が上がります。
「夫婦どちらかが常に車を使っている」前提になるため、生活スタイルのすり合わせは必須だと感じました。
実際に暮らしてみて、田舎での車1台生活は向き・不向きがはっきり分かれる暮らし方だと感じています。条件が合えば快適ですが、合わないと強いストレスになる可能性もあります。
田舎で車1台生活が向いている人・向いていない人
私たちは現在、田舎で夫婦2人・車1台生活をしていますが、実際に暮らしてみて「この暮らし方が向いている人・向いていない人ははっきり分かれる」と感じました。
ここでは、実体験をもとに田舎で車1台生活が向いている人・厳しくなりやすい人の特徴を整理します。
田舎で車1台生活が向いている人
- 在宅ワーク・フルリモート、または駅近勤務で車なし通勤が可能な人
- 車ではなく原付や自転車での通勤が可能な人
- スーパーやドラッグストアが徒歩圏にあるエリアに住める人
- 外出頻度がそこまで高くなく、予定を調整できる人
- 夫婦・パートナー間で生活スタイルを話し合える人
我が家の場合、私が在宅ワーク中心であることが、車1台生活を成立させている一番の要因です。
田舎であっても、仕事と住環境が車なし前提で整っていれば、車1台生活は十分可能だと感じています。
田舎で車1台生活が向いていない人
- 夫婦どちらも毎日車通勤が必要な人
- 公共交通機関がほとんど使えない地域に住んでいる人
- 急な外出や呼び出しが多い仕事をしている人
- 子どもの送迎や通院など、移動の自由度が強く求められる家庭
- 介護をしている家庭
田舎では、仕事・保育園・病院などが車前提で成り立っていることが多く、
「時間の融通が利かない生活」になると車1台では一気に不便になります。
特に、育児や介護など徒歩移動が困難な事情があって、夫婦それぞれが別方向に移動する必要がある場合は、車2台の方が現実的だと感じました。
このように、田舎での車1台生活は節約になる反面、生活条件への依存度が高い暮らし方です。
次は、実際に車1台生活を続ける中で「これは事前に知っておきたかった」と感じた注意点についてまとめます。
育児や介護が始まったら車2台を検討すべきタイミング
田舎での車1台生活は、夫婦二人だけであれば成り立つケースも多いですが、育児や介護が関わってくると、一気に難易度が上がると感じています。
ここでは、実体験と周囲の話を踏まえて、車2台を検討した方がいいタイミングを整理します。
育児が始まって車2台を検討すべきケース
子どもが生まれると、通院・健診・保育園の送迎など、「時間指定の移動」が一気に増えます。
田舎ではこれらが車前提の立地であることも多く、車1台では対応しきれない場面が出てきます。
特に、夫・妻が車通勤をしている場合、平日日中に子どもを病院へ連れて行く必要があると、移動手段が限られてしまいます。
育児中は予定外の外出も多いため、移動の自由度が低いこと自体がストレスになりやすいと感じました。
介護が始まって車2台を検討すべきケース
親の介護が始まると、通院の送迎や急な呼び出しなど、自分たちの生活リズムとは関係なく移動が発生します。
田舎では介護施設や病院が自宅・駅から離れていることも多く、車はほぼ必須。
夫婦どちらかが仕事中に呼び出される可能性がある場合、車が1台しかないと対応できる人が限られてしまいます。
介護は予測できない外出、それも車移動必須の場合が多いため、車2台の方が精神的余裕を持ちやすいと感じました。
生活の変化が重なった時は要注意
育児や介護に加えて、仕事の通勤条件が変わった場合、車1台生活は一気に破綻しやすくなります。
今は問題ない状況でも、ライフステージの変化を想定しておくことが重要です。
田舎での車1台生活は、夫婦二人のうちは成立しても、育児や介護が始まると生活の柔軟性が足りなくなるケースが多いと感じました。
将来の変化を見据え、必要になったタイミングで車2台を検討するという考え方も現実的です。
それでも我が家が今は車1台で生活している理由
ここまで読むと、「育児や介護を考えるなら最初から車2台の方が便利なのでは?」と感じた方もいるかもしれません。
それでも我が家が現時点では車1台生活を続けている理由は、今のライフスタイルと優先順位を踏まえた上での判断だからです。
理由①:今の生活では車を使う時間帯が重ならない
一番大きな理由は、車を使う時間帯が夫婦でほとんど重ならないことです。
夫は車通勤ですが、私は在宅ワークが中心で、平日日中に車を使う必要性がほとんどありません。そのため、現在の生活では「車が1台で困る場面」は限定的です。
理由②:車の維持費が家計に与える影響が大きい
車をもう1台増やすことで発生する固定費の重さも、車1台生活を選んでいる理由のひとつです。
車は、購入費用も大きいですが、保険料・税金・ガソリン代、メンテナンス費用など、持っているだけで毎月お金がかかります。
我が家では、車1台でも毎月数万円の維持費がかかっているため、2台目を持つことは家計が破綻しかねないと感じています。
我が家の車の維持費を実際に計算してみた
車は購入費用だけでなく、持っているだけで毎月さまざまな固定費がかかります。我が家で実際にかかっている、車1台あたりの維持費を整理すると次のようになりました。
- 自動車保険料:12000円 / 月
- 自動車税・重量税:約2900円 / 月換算(コンパクトカー)
- ガソリン代:/ 約2万円 / 月
- 車検・メンテナンス費:約5300円 /月換算
- 駐車場代:約5000円 / 月
- 車の本体価格:約12000円 / 月換算(70万円で購入・5年で乗り換えた)
これらを合計すると、車1台あたり月5.7万円ほどかかっています。年間にすると約69万円になります。
もし車を2台所有すると、この金額が単純に倍近くになる可能性があり、家計への影響はかなり大きいと感じました。
軽自動車でも、車両本体価格まで含めて考えると月3万円程度は必要になると思います。
この金額を知ったことで、「今の生活で本当に車2台が必要なのか」を現実的に考えるようになりました。
理由③:「今必要かどうか」で判断している
便利さだけで車を増やさない、というのも我が家の考え方です。
育児や介護が始まれば、車2台が必要になる可能性は十分にあります。ただ、現時点ではまだその状況ではないため、「必要になったタイミングで検討する」という選択をしています。
田舎では車を持つことが前提になりがちですが、生活が変わる前からコストを背負い続けるより、状況に応じて柔軟に判断したいと考えています。

私はペーパードライバーでしたが、必要な時に備えて運転の練習を始めました。
我が家にとって車1台生活は、「無理をして我慢している状態」ではなく、今の暮らしに合った納得できる選択です。将来の変化を見据えつつ、今はこの形がベストだと感じています。
田舎で車なし生活をするための現実的な工夫と対策
ここでは私が田舎で車1台生活をしていて、実際にやっている工夫と対策をまとめています。
一見すると「車なしでの生活は無理」に思える田舎でも、工夫次第でなんとかなることも多いです。
田舎で車なし生活を成立させる条件①|車なしで通勤できる職場選び
田舎暮らしで車が必須!と言われるのは、仕事に車が必要になるからです。車なしで通勤できるなら、車が必須ではありません。
- 電車・バスで通勤する(公共交通機関で行ける職場・家を選ぶ)
- 自転車で通勤する
- 原付で通勤する
「どうしても交通の便が悪い…」という方におすすめしたいのが原付。
原付は月3000円程度の維持費で維持できるので、車を所有するよりも圧倒的に固定費が安くなります。
実際に、車通勤必須と言われている夫の職場でも、自転車や原付で通勤している方もいるそうです。「地方では車は1人1台」と言われますが、実際にはそうじゃない人もいる。
田舎でも、車なしで通勤できる環境を整えることができれば車なし生活は十分可能だと思います。
田舎で車を持たないためにフルリモートという選択
フルリモートの仕事なら、通勤問題が一気に解決します。
実際に私も在宅メインの仕事をしています。
地方移住で車なしで生活したい!という方や、夫・妻が転勤族という方にはフルリモートの仕事という選択肢が生活スタイルに合うと思います。
コロナ禍が終わりリモート→出勤への回帰が進んでいるとよく聞きますが、同時に事務仕事の外注化も進んでいます。
業務委託やパートという形での在宅ワークはむしろ増えているのではないでしょうか。
田舎でも、フルリモートの仕事を選択できれば、車なし生活の難易度がグッと下がります。
車なし生活では立地が命|スーパーの徒歩圏に住む
スーパーの近くに住めば、車なしでも生活に困ることはありません。
私たちも田舎で車なしで生活するためにスーパーの近くの物件を探していました。スーパーやドラッグストアが近くにあれば、急な買い物でも困ることがありません。
もっとも、スーパーの近くに住むことは必須ではありません。
車が使える休日にまとめ買いをしたり、ネットスーパーを利用することで、立地の不便さを補うことができます。
田舎の車なし生活はネットスーパーで補える
田舎でもネットスーパーを利用することで車なし生活がグッと実現しやすくなります。
実際に私も、たくさん買い物をする必要があるときや体調が優れない時にネットスーパーを何回か利用しました。

でも、ネットスーパーって割高じゃない?
こうした疑問を持つ方もいるかもしれません。
私は実際に使ってみて、ネットスーパーは車を2台持つよりは経済的だと感じています。
ネットスーパーの多くは、店頭と同じ価格で購入でき、送料も1回あたり数百円で済みます。
ガソリン代が高騰している昨今では、自家用車で買い物に行くよりお得ということもあります。
田舎で車なし生活をするなら、ネットスーパーを利用するというのも手段のひとつです。
現在では献立を先に決めてまとめ買いをすることで、車なし生活がかなりラクになりました。
車なし生活でも意外と困らない|タクシーという選択肢
田舎で車なし生活をする場合、必要に応じてタクシーを使うというのも選択肢になります。
タクシー=高いと思われがちですが、車の維持費と比べるとむしろ安上がりになる場合が多いんです。
実際に私も年に2回程度タクシーを使うことがありますが、それでも年間5000円程度しかかかっていません。
車の維持費が一般的に月数万円かかることと比べるとかなりお得ですよね。
車社会の田舎ではタクシーという選択肢は忘れられがちですが、必要に応じてタクシーを利用することで車を持たない生活が実現しやすくなります。
まとめ|田舎で車なし生活は条件次第で可能
私たちは現在、田舎で夫婦2人・車1台生活を実際に送っています。
「田舎=車は1人1台必須」と思われがちですが、住む場所と働き方を選べば、車1台でも十分に暮らせると実感しております。
車1台生活を実現できている理由は、
- 在宅ワークの仕事に就いていること
- その地域で不便すぎない立地を選ぶ
- 必要に応じてネットスーパーやタクシーを利用する
この3点が大きいです。
車の維持費は想像以上に高いのも事実。車両本体価格も含めると1台あたり月6万円近くかかることを考えると、「なんとなく2台持ち」を選ぶのは、家計への負担がかなり大きくなります。
今は車1台で問題なく生活できていますが、将来子どもが生まれたときや親の介護が必要になったときにはもう1台必要になる可能性もあると考えています。
ただしそれは、今すぐ2台持つ理由にはなりません。
ライフステージに合わせて
- 本当に必要になったタイミングで増やす
- 一時的にカーシェアやタクシーで対応する
という選択肢もあります。
車は「持っていると便利」である反面、持っているだけで毎月確実にお金が出ていく存在。
これから田舎での同棲・結婚・移住を考えている方は、「車は何台必要か」ではなく、「車がなくても生活できる条件を整えられるか」という視点で考えてみてください。
我が家も、これからの生活の変化に合わせて車との付き合い方を見直しながら暮らしていくつもりです。
車の維持費を把握したことで、夫婦の家計管理の重要性を強く感じるようになりました。


